ALCの特徴
アラヤ工業が扱うメインの建材はALC=エールシーです。
ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)
日本語では、軽量気泡コンクリートと呼ばれます。
通常、コンクリートは砂とセメントの塊です。
一方、ALCは特殊製法で材の内部に気泡を抱き込んでいます。
この「気泡」がALCならではのメリットの秘密なのです。
・軽い
ALCは通常のコンクリートの1/4の軽さ。
水に浮くコンクリートです。
軽いですが、内部に補強鉄筋が入っている為、強度は高いです。
そのため、強度を維持しつつ、建物の軽量化が可能です。
・燃えない
ALCは無機質の建材で、火災に非常に強いです。
国土交通省の認可を受けており、耐火性はお墨つき。
大規模火災の際、ALCの建物に挟まれた木造家屋が消失を免れたのも耐火性を示す一例です。
(出典:ALC協会 http://www.alc.gr.jp/safety/fire.html)
・断熱性が高い
内部に無数の気泡を含んでいるため、熱を伝えにくいです。
断熱性は普通のコンクリートの10倍もあります。
・耐震性が高い
ALCは耐震性が高く、地震の多い日本に適しています。
その理由は・・・
1:建材自体が軽く地震の影響を受けにくい
建物自体が軽量化でき、地震の影響をモロに受けにくくなります。
2:揺れを逃がす「ロッキング構法」
ALCを取り付ける鉄筋が変形しても、
パネルが回転し変形の影響を受け流します。
・有害物質フリー
アスベストなど有害な物質を一切含みません。
また、端材はリサイクルが可能です。
シポレックスをメインに扱っています。
日本国内には3社ALCメーカーがありますが、
アラヤ工業では、住友金属鉱産シポレックス社のALCを中心に扱っています。
ALC発祥の地・スウェーデンから日本へ技術導入したのがシポレックス社。
創業から40年、一貫してシポレックスを使っています。
シポレックスの将来性
メリットの多いALCですが、その特徴だけで「一生食える仕事」とは言い切れません。
ALC施工をメイン事業に据えるのは、建材としてのメリット以外にも理由があります。
それは・・・「補修ニーズ」
外壁材は、風雨(北海道なら雪や凍結)にさらされ、必ず経年劣化します。
木造家屋では、ペンキの塗り替え等を行いますが、
ALCの外壁にも、シーリング材の付け替えや、外壁パネルの張替えが必要です。
新築物件以外にも、補修の仕事が見込める為、
事業として長く続けられるのです。